こんにちは!COREトレSTUDIOの久志本です。
今回はタンパク質に注目して、タンパク質を積極的に摂ることがいかに重要かについてお話ししたいと思います。
ところで近年の健康意識の高まりとともに、タンパク質の需要が増えていると思いませんか?
今どこのコンビニでも必ず低カロリー・高タンパク質なささみバーやプロテインドリンク、プロテインヨーグルトが売られていますよね。
恐らく5年前までは、ここまでプロテインやタンパク質量重視の食品が一般的に多く売られていなかったと思うので、かなり最近になって急激に起こった現象だと思います。
個人的な実感としては、もともと「健康寿命を上げよう!」的な考えが国民全体に浸透してきて、健康ブームはすでに始まっていましたが、コロナによって更にその健康ブームが加速し、その一つの結果としての現在のタンパク質ブームに繋がっているような気がします。
ではなぜ「健康ブーム」によって「タンパク質を摂ろう!」になるのかを、僕なりに解説していきます。
その為に、この記事ではタンパク質を積極的に摂ることの健康へのメリットを紹介してきます。
【タンパク質を積極的に摂ることのメリット】
①免疫力が上がる
②痩せやすくなる
③メンタルが安定する
では順番に解説していきます!
【①免疫力が上がる】
まず前提として一番重要なのは、人の身体は皮膚、筋肉、骨、酵素、細胞、ホルモンを含め基本的には全て「タンパク質でできている」ということです。
このことだけでもタンパク質が重要なのは想像できるかと思いますが、この事実が非常に重要です。
タンパクは20種類のアミノ酸からできており、その中には免疫力にかかわるアミノ酸が含まれます。
なかでもシステイン、テアニン、グルタミンは免疫力に大きくかかわります。
システイン、テアニンは自然免疫を担当する常設の前線部隊(マクロファージ、NK 細胞など)の働きを活発にすることで、免疫力をアップさせます。
グルタミンは、人体最大の免疫機関と言われている腸にとって非常に重要な栄養素です。
そのなかでもグルタミンは小腸の主要なエネルギー源として働き、また小腸には全身の免疫を担うリンパ球の60%が集中していると言われているのですが、そのリンパ球の栄養にもなっています。
アスリートの方はハードにトレーニングをした直後、一時的に免疫力が下がることがあります。
なので激しく追い込んだ直後や、その前には十分タンパク質や、特に上記のシステイン、テアニン、グルタミンを多く含んだ食材やサプリメントを摂取するようにすると良いでしょう。
【②痩せやすくなる】
「タンパク質は太りにくい」という話はきいたことがあるでしょうか?
これは事実ですが、もう少し丁寧に言うと、「ほかの栄養素と比べて、同じカロリーを摂取した際に脂肪として蓄積されにくい」ということになります。
理由は主に以下の3つです。
1.DIT(食事誘発性熱産生)が高いから
2.食欲を抑えるホルモンが出るから
3.エネルギー代謝に必要だから
1.DIT(食事誘発性熱産生)が高いから
DITとは栄養が消化・吸収される過程で生じるエネルギー消費のことです。
どんな食事でも、食材に含まれるカロリーがすべて蓄積されるわけではなく、消化・吸収される時点で一定の割合が差し引かれてエネルギーとして蓄積されます。
食事を消化・吸収すること自体、カロリーを消費する行為だということですね。給与の控除のようなものだと思います。
そしてタンパク質はこのDITによって消費されるカロリーが他と比べてダントツで高いです。
具体的には脂質が6%、糖質が4%、タンパク質はなんと30%が食べた時点でエネルギーとして消費されます。
2.食欲を抑えるホルモンが出るから
タンパク質の多い食事をすると、食欲を抑える働きのあるホルモンが活発にります。
具体的にはレプチン、ペプチドXY、GLP-1(グルカゴン様ペプチド-1)というホルモンが活発になり、食事の満腹感を高める結果、自然と過食を防いでくれます。
3.エネルギー代謝に必要だから
エネルギー代謝とは 、身体に蓄積されているグリコーゲンや脂肪をエネルギーに換えて消費すること。
この能力が高い状態であるほど、痩せやすい状態であるということです。
ちなみにこのエネルギー代謝を行うのは身体のエネルギー生産工場である「ミトコンドリア」という細胞です。
エネルギー代謝が効率よく行われるためには、それを行う働きのあるための栄養素が必要です。
まずそもそもミトコンドリアはタンパク質でできています。また、エネルギー代謝に必要な酵素などもタンパク質が原料です。
このように、身体のボディがタンパク質でできているのと同時に、細かいパーツも多くはタンパク質でできているので、その原材料としてのタンパク質がまず必要、ということです。
【③メンタルが安定する】
最後はメンタルについてです。
タンパク質を構成するアミノ酸の中にはメンタルヘルスにかかわるものもあります。
そのなかでも特に必須アミノ酸の「トリプトファン」が精神の安定性に大きく貢献すると言われています。
トリプトファンは通称、「幸せホルモン」と呼ばれている、セロトニンの原料となります。
セロトニン神経伝達物質の一つで、精神の安定や身体の免疫力に貢献します。
身体でセロトニンが十分に作られないと、ストレスに対して過剰に反応するようになり、結果的にメンタルに不調が出ると言われています。
関連して、ストレス下に置かれると体内でグルタミンが消費されやすくなります。
グルタミンは免疫力を上げる働きがあるので、ストレスによって過剰に消費されると結果的に免疫力が下がって体調を崩してしまう恐れがあるので、ストレス対策としてもグルタミンを積極的に摂取すると良いでしょう。
【まとめ】
以上、
①免疫力が上がる
②痩せやすくなる
③メンタルが安定する
という理由から、積極的なタンパク質の摂取が様々な理由で大事だということをご紹介しました。
そもそもタンパク質は人体の主要構成成分ですので、具体的にどう重要かを細かく説明しようとするとキリがありません(笑)
なので今回はパッと思いつくこと3つに絞って解説させていただきました。
このブログを読んで少しでも何か役に立った部分があれば幸いです。
では!(^^)/